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さて,前置きが長くなりましたが,今回から睡眠薬と安定剤(≒ベンゾジアゼピン)の正しい止め方について述べていくことにします。
従来の,それも出来れば日本の論文を参考にした方法に,猫山自身の工夫を加えた私案だと思ってください。
この方法には,以下のような制限や留意点,注意点があります。
- 同じベンゾジアゼピンでも,安定剤と睡眠薬とで,止め方に違いがあります。
- 患者さん自身が,ベンゾジアゼピンを止めようという意思を持っていることが大前提です。
- 最適応は原病(うつ病や不安障害)が寛解しているにも関わらず依存が生じているために眠剤や安定剤が止められずにいる患者さん,もしくは精神疾患以外の疾患(腰痛など)に対してデパスなどが長期連用されたためにベンゾジアゼピン依存が生じてしまった患者さんです。
- 相対的な適応は,原病が寛解にまでは達していなくても,ベンゾジアゼピンの標的症状に対して代替療法がある患者さんです。
- そもそも,不安や不眠を完全に取り去ることと,ベンゾジアゼピンからの離脱は両立しません。つまりほとんどの患者さんでは「ある程度の症状はあるけれど,ベンゾジアゼピンは止められているか,頓用程度で済んでいる」という状態になるのが最終目標になります。
- 以前にも述べたように,あまりにも高用量,長期間のベンゾジアゼピン慢性投与を受けてきた患者さんは,そもそも離脱は不可能な場合が少なくありません。またこの場合の「高用量」や「長期期間」には個人差があり,一概に定義することはできません。
というわけで,安定剤と睡眠薬に分けて,次回以降具体的な方法を述べていこうと思います。
コメント (2)
猫山先生、こんばんは。
今回からのシリーズは、丁度タイミングもよく楽しみにしております。
以前書き込みしたときは、安定剤の減薬に失敗し、元の薬の量に戻した後にこのプログをみつけたのですが、睡眠薬はつい最近、減薬に失敗して、一時的に現在、増量中です。
それもまもなく、元の量より、少し少なめにできる見込みがついてはいるのですが、色々な先生の情報は楽しみにしています。
個人的な状況としては、徐々に減薬と睡眠が安定してきていたので、試しながら減薬をしたのですが、2週間後に、睡眠時間は足りているのに、睡眠不足であったという状況でした。
薬的には、安定剤にレスタスを1日3錠がベースで、睡眠前にレンドルミン0.25mg 1錠、ヒベルナ5mg 2錠にアルコール量(飲酒)を60ccで、週末にユーロジン 1mg 2錠(気休め程度だった)でした。
睡眠導入剤を、元にもどすのと、少し強くしたのは、ユーロジンですが、減薬前は効いた感じはしていなかったのですが、一回寝不足を感じると、効くもので、以前は、昼間の眠気はそれほど感じなかったのは、ユーロジン1mg 1錠でも眠気を感じるようになりました。
飲酒に関しては、医師によって、禁止していますが、今の医師には、逆に365日飲みなさいといわれてとまどった末、ダイエットに走って、今年の人間ドックは、全て正常値になり肉体的には全て健康的に見える、けど精神的にはっという、当人としてあまりわらっていいのか、そうでないのか微妙な状態にはありますが、少しずつ良い方向に進んでいるんだと思っています。
今後は、ここの内容も参考にさせてもらいながら、主治医と相談していってみたいと思います。
猫山先生にとって、大変に感じていると書かれている文章も見ましたが、基本的には精神系の薬にやっかいになっているのは、もう自分自身としてモルモットなんだな~と半分自虐的かもしれませんが、一般論で不明な点がわかるだけで助かる気分です。精神系の薬は個人個人によって、効き方が異なるという啓蒙が、個人的な経験では、大手の病院ではされていない気がするので、そういう面も強調されてはいかがかなと素人の病人からの意見ですが、気休めになってくれればと思います。
長文にて失礼いたしました。次の文章を楽しみにしてまっております。
それでは、失礼いたします。
投稿者: hup | 2007年12月09日 21:22
日時: 2007年12月09日 21:22
現在、睡眠前、デパス錠0.5mg1錠とレンドルミン錠0.5mg1錠、を飲んでいます。薬を止めるにはどうすればよいのでしょうか。
投稿者: 藤原 一憲 | 2010年01月30日 16:06
日時: 2010年01月30日 16:06