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新規抗うつ薬ミルタザピン(レメロン/リフレックス)①

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ミルタザピン(商品名:レメロン錠(シェリング・プラウ株式会社)/リフレックス錠(明治製菓株式会社)」の発売が明治製薬からプレスリリースされました(うつ病治療薬「レメロン錠/リフレックス錠」の製造販売承認取得のお知らせ)。

治験成功というニュースが耳に届いてからずいぶんと時間がたっているので、満を持して登場、という雰囲気が漂う一方で、私などはこの久方ぶりの新薬にどの程度の期待を寄せてよいものか図りかねているというのが正直なところです。

ミルタザピンは、プレスリリースにもある通り、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA:Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)という新しいカテゴリーに属する抗うつ薬です。
しかし、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といったカテゴリーと同様に、このNaSSAもまた、特別な根拠や定義はない、恣意的な区分にすぎません。


例えば、SSRIとカテゴライズされる薬の中には、SNRIのあるものと遜色のない強さでノルアドレナリンの再取り込みをも阻害するものがあります。
SSRIというとあたかもセロトニンの再取り込みだけを妨げ、特異的に脳内のセロトニン濃度を上昇させる薬であるかのようなイメージを抱かされますが、患者さんの頭の中で起きていることは、SSRIを飲んだ場合とSNRIを飲んだ場合とでものすごく大きな違いはなかったりするのです。

セロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害能の比が5:1以上だったらSSRIで、未満だったらSNRI――といったような明確な定義はありません。
では、ある抗うつ薬がセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用の両方を持っていた場合に、その薬をSSRIと呼ぶか、SNRIと呼ぶかはどのようにして決められるのでしょうか?

極端に言ってしまえば、その薬を販売する製薬会社が、彼らにとって都合の良い呼称を選び、プロモーション活動によってそれを定着させます。

>>>新規抗うつ薬ミルタザピン(レメロン?錠/リフレックス?錠)②


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コメント (2)

中山さん:

やはり、トランスポーターだけの薬と受容体のアンタゴニストの差の問題は大きいと思うな。
四環系と言っても良いのでしょうが、ノルアドからセロトニンへの橋渡しに成功したので、思わず使ったのでしょう。
私は良い薬だと思いますよ。

寺社下 直美:

僕は今日あらたにリフレックスを追加されました。
今まで→メンドン7.5×4/day ルボックス200/dayでしたがうつ状態が改善されないと言うことでリフレックスを15m/day追加していただきました。
僕としてはリフレックスの効果をルボックスと切り分けして見てみたくてルボックスを(一時的に)停止して「リフレックス15m/dayとメンドン7.5×4/day」にしてリフレックスの自分への効果を見たいのですが、いけないことでしょうか?
(自分としては経験則的にルボックスの断薬よりもメンドンの断薬のほうが禁断症状がキツイと思われますのでメンドンとリフレックスを服用しテストしようと思います)
お教えくださいますようお願いします。

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2009年07月07日 21:33に投稿されたエントリーのページです。

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