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さかきさんの不眠が精神医学的な基礎疾患を伴わないものであるという仮定でお話をします。
私がさかきさんの主治医であったとしたら、(最初からデパスを処方しないであろうと思いますが)、さかきさんがデパスを止めたいと希望されたら、ただちにデパスの処方を中止します。
代わりに何か他の薬を処方するということもしません。
そもそも薬物を必要とするような不眠であったかどうかが疑わしいところですし、1日量0.5mgのデパスを3ヶ月飲んだからといって依存が生じている可能性はきわめて低いからです。
薬を止めて、「しばらく様子を見てください」と告げて、2週間後くらいに来院していただくことになるでしょう。
ここからはさかきさん個人の問題ではなく、一般論として話を進めます。
上記のような対応をした場合、患者さんの反応はいくつかの典型的なパターンに分かれます。
「はい、わかりました」と納得される方は稀で、大多数の患者さんが、不満や不安を表出します。
それを撥ねつけて(私が実臨床でそれをやることはまずありませんが)帰宅させた場合、経験的には、半数の患者さんは2週間後に来院しません。
さかきさんの不眠が精神医学的な基礎疾患を伴わないものであるという仮定でお話をします。
私がさかきさんの主治医であったとしたら、(最初からデパスを処方しないであろうと思いますが)、さかきさんがデパスを止めたいと希望されたら、ただちにデパスの処方を中止します。
代わりに何か他の薬を処方するということもしません。
そもそも薬物を必要とするような不眠であったかどうかが疑わしいところですし、1日量0.5mgのデパスを3ヶ月飲んだからといって依存が生じている可能性はきわめて低いからです。
薬を止めて、「しばらく様子を見てください」と告げて、2週間後くらいに来院していただくことになるでしょう。
ここからはさかきさん個人の問題ではなく、一般論として話を進めます。
上記のような対応をした場合、患者さんの反応はいくつかの典型的なパターンに分かれます。
「はい、わかりました」と納得される方は稀で、大多数の患者さんが、不満や不安を表出します。
それを撥ねつけて(私が実臨床でそれをやることはまずありませんが)帰宅させた場合、経験的には、半数の患者さんは2週間後に来院しません。
予定よりも早く来院して「やはりぜんぜん眠れないので何とかしてください」と希望されるか(多くの場合は服薬再開を希望されます)、逆に2週間を超えても来院せず、私の外来の受診自体を止めてしまいます。
後者のタイプの患者さんが、不眠が治ったが故に来院しなくなるのかといえばそれは稀で、主治医変更を希望して同じ病院の他の医者にかかったり、他院に移ってしまったりします。
残り半数の患者さんについても似たようなもので、「2週間頑張りましたが、やっぱり眠れませんでした」と仰られて、やはり服薬を再開する例が大多数です。
この工夫のないやり方で睡眠薬の中止が成功する確率はきわめて低いと言うことができます。
しかしなぜ、本来睡眠薬が必要ではなく、かつ依存も生じていない患者さんにおいてこのようなことを起こるのでしょうか?
それには、精神安定剤や睡眠薬の依存にはもうひとつの側面――「精神依存」が大きくかかわっています。
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